中野区の就学前プログラムと保育の質ガイドライン
『一人ひとりの可能性を伸ばし、未来を拓く力を育む』目標に掲げています
「子どもたちが輝く中野」の実現に向けて、切れ目ないサポートや子どもたちの教育環境の充実を図り
「子育て先進区」を目指しています。【子どもの最善の利益】を守り、一人ひとりの発達に適切な援助を行う、養護と教育を行う就学前教育・保育施設の基本的な指針となります。
(中野区保育の質ガイドラインより)
◆龍の子保育室では表記に基づき保育を行っています。◆
【遊びを中心とした保育で育まれる力】
・自らやってみようとする意欲・興味・関心・好奇心・探求心、などの心情
・考える力や認識力が培われ、結果、自己肯定感を豊かに
・安心して心地よく生活をおくる
【子どもの年齢による保育のポイント】
★0歳児
・健やかに伸び伸びと育つ・身近な人と気持ちが通じ合う・身近なものと関わり感情が育つ
★1歳児~ 0歳児期の育ちをもとに
・健康・環境・人間関係・言葉・表現
「生活や遊びを通じて、子どもたちの身体的・精神的・社会的発達の基盤を培います」
【幼児期の終わりまでに育ってほしい姿(10の姿)】
1,健康な心と体
2,自立心
3,共同性
4,道徳心・規範意識の芽生え
5,社会生活とのかかわり
6, 思考力の芽生え
7,自然との関わり・生命の尊重
8,数量や図形・標識や文字などへの関心・感覚
9,言葉による伝え合い
10,豊かな感性と表現
龍の子の保育実践
2020年度 2歳児 『はらぺこあおむしの絵本』を楽しもう
~遊びや体験を通じた食育への取り組み~
◆保育理念【何でも食べる元気な子】を絵本『はらぺこあおむし』で実践しました。
子どもにわかりやすく、希望に満ちたストーリーで、あおむしの成長を自分と重ね合わせて感じられる、また豊かな色彩も心をウキウキさせる、
子どもたちの“楽しい”を見逃さないことを大切にしました
≪保育のねらい≫
★野菜をいっぱい食べよう
★自分で食べたいという気持ちをはぐくむ
★野菜の名前を知る
≪子ども達のすがた≫
絵本『はらぺこあおむし』の読み聞かせ。人形やあやつり蝶の登場に驚きとワクワク感がありました。『はらぺこあおむしのうた』の歌詞を覚え家でも歌っていたそうです。
ふとっちょあおむしの人形や、お面を読み聞かせに使うなど、活動を重ねると、食べ物の名前を覚えたり、穴の開いた葉っぱを「あおむしが食べたんじゃない?」という子が出てきました。あおむしの食べた物の絵を飾ると「おいしいね」などと友達と顔を見合わせていました。みんなで大好きなあおむしになって保育士の問いかけから、あおむしやたまご、さなぎなど身体表現が広がりました。
*園長ご挨拶も併せてご覧ください
絵本の読み聞かせ
はっぱのうえに
ちいさなたまご
あおむしは
おなかがペコペコ
さなぎになって
ねむりました
あっ!ちょうちょ!
≪実践を終えて≫
◆絵本をひとりでじっくりと見たり、友達と一緒に見られるようになり、子ども同士言葉をかけ合ったり子どもたちの社会が広がってきました。(保育士M1)
◆お話のイメージをふくらませ、子どもたちが「やりたい」気持ちや物語の世界をじっくりと楽しんでいる姿が見られました。絵本を読むことから新たなねらいを立て絵本の世界がさらに広がっていきました。子ども自身があおむしになって表現して遊ぶことが楽しくなってきました。(担当保育士N)
◆野菜をいっぱい食べようというねらいで始めました。繰り返し行う中で子どもの“やりたい”気持ちや自由な発想、表現を目のあたりにしました。物語の世界をじっくりと楽しむ姿が見られ、保育者として喜びを感じました。一つの絵本から、発展していったということは、何より子どもたちの好奇心とマッチしたからだと思います。このことを踏まえて、よりお話のイメージをふくらませていかれるよう、働きかけていきたいです。
(担当保育士M)